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令和4年度いぐさ・畳表生産者研修会、意見交換会(長崎県)

お知らせ

2023年3月27日

 国産いぐさ・畳表のさらなる需要拡大を図ることを目的として、生産者の消費者ニーズにあったい製品づくり、畳店の国産畳の販売力強化のため、令和5年2月1日~2日に長崎県の畳店において、研修会及び意見交換会を実施しました。

○研修先での感想
・研修先では、畳表を床材に張る作業では、丁寧さ仕上がりのこだわりなど感心させられました。
・研修先では、畳表の張替はほどんど、綿糸*の畳表を使用されていた。麻糸*の畳表は、畳の新調の時ぐらいしか使わないそうです。
・意見交換会で、「いすじ」が真っすぐな畳表が扱いやすいと言われてたが、畳店での作業をしたことで、実感できた。これからの製織に生かしていこうと思った。
・畳の納品に同行した際に、お客様から「とてもいい香りがするね」と言っていただきすごくうれしく思いました。
・研修先では、高品質・高単価の畳表は、2~3ヶ月に一度で、ほとんど需要は無かった。

○意見交換会での感想
・若い後継者が多くやる気があり、とても勉強熱心な畳屋さんが多かった。ただ、私の感想としては、畳表を見る目、品質及び特性などの認識に生産者と差があると感じた。
・畳表の品質、価格などで、生産者、問屋、畳店とでは、情報の違いを感じた。
・いすじが曲がっている畳表は、手直に時間がかかりので、仕入れづらいそうです。
・参加した畳店の中には、畳表の重量を減らしてほしいとの要望もありました。
・参加した畳店は、国産畳表が無くなるのを心配しておられました。
・参加した畳店の中には、麻綿*の畳表より綿綿*の畳表が扱いやすいので、綿綿*の畳表の生産を増やしてほしいそうです。また、耳毛について、重視していないので、短くて構わないそうです。
・青い新しい畳表より、少々古い、色がさめた畳表の方が欲しいそうです。
・根白は後から目立たなくなるが、黒いのはどうにもならないとおっしゃっていました。
・産地の問屋さんからは、根白や裏先はよくないと言われるが、参加した畳店は、切り捨てるので重視していないとのことだった。
・タグは2~3枚に1枚でいいという意見もあった。

○その他
・今回このようなすばらしい研修をさせていただきました。今後も、このような研修事業をぜひ継続してもらいたい。
・生産者は、タグが消費者まで届くように考えて挿入しなくてはいけないと思った。
・研修・意見交換会を終えて、消費者の希望に沿った畳表をワンランクアップしながら製織していきたいと思いました。
・八代の田んぼから全国に畳表として繋がっていることを感じられて、これから私のいぐさと向きあう思い、信念、さらに身が引き締まりました。国産、八代のいぐさ、畳表、こんなもんかと思われない様まだまだがんばっていきます。研修大変勉強になりました。
・何度か畳店での研修や意見交換会をしましたが、今回の研修が一番ためになり、また行きたいと思いました。これからも畳屋、いぐさ生産者が共に飯が食えるよう頑張りたいです。
・今回意見交換会へ参加した畳店の多くが、耳毛の色や長さなどヘリ際に重きを置いていませんでした。現状は、耳毛の色や重量で入札の値段が変わっていますので、生産者、問屋、畳店の情報共有の必要性を感じました。
・畳屋さんの使用したい畳表と生産者が生産しているしている畳表の内容が異なり、畳屋さんの声が生産者まで届いてないと思いました。

*綿糸、麻糸、麻綿、綿綿:畳表の経糸の材質のこと。

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