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熊本県産畳表応援店での研修会(山梨県への参加生産者の声)

お知らせ

2022年1月7日

 令和3年11月15日(月)~17日(水)、山梨県の熊本県産畳表応援店において、国産いぐさ・畳表の更なる需要拡大を図るために、産地の生産者は、消費者ニーズにあったい製品づくり、実需者である畳店は、国産畳の販売力の強化を目的に研修会を行いました。

【意見交換内容】

<畳店より>

・山梨県畳同業組合連合会の取り組みは、単発ではなく通年で年2回くらいアイデアを入れながら、PRイベントを開催している。PRの際に、い草生産者も参加いただけるとより効果的だと思う。また、畳の機能・効果のチラシを作成し、同連合会をあげて、熊本県産のPRをしている。
・要望として、畳表へのQRコード挿入がまだ徹底していないので、中国産と差別化する為、全畳挿入の徹底をお願いしたい。
・消費地では、今後の生産状況等が心配。
・重量のある畳表について、一部折り線でのクレームがあるものの、伸ばせば消えるので問題ない。重量がある良い畳表を生産してほしい。
・化学表張り替え希望のお客様に対しても、国産の良さや劣化した化学表を使って商品説明をしているが、化学表の対策として、撥水性のある畳表の生産もしてほしい。また賃貸住宅の張り替えについても、国産表を使って、内覧者へ違いをアピールしてもらっている。
・生産者による、キズ表の仕上げ実演があった。一部畳店では、仕上げをしているが、仕上げを失敗すると、一枚の表が使えなくなるため、出来ればしたくない。→生産者より、キズ表は流通させないよう確認すると回答。

<生産者より>

・産地の状況の報告で、作付面積、生産者とも近年減少しているが、平成29年度~令和元年でハーベスタ122台導入、令和2年、3年でカセット式移植機88台導入により、令和2年度作付については、増加したと説明、また各生産者より持ち込んだ畳表の生産過程のこだわりや、品質、グレード等の説明を行った。

【参加された生産者の声】

◯ 12年前より毎年、刈り取り時期に、八代に年3回程来られているということで、産地の現状等をお客様に説明しながら、中国産と国産の違いをアピールしておられました。参加者全員の畳屋さんが、国産と中国産の違いを説明しているので、国産表の注文が増えていると言われました。良い表を生産し、畳屋さんの営業がしやすくなれば良いです。綿糸等は、まとまった注文があれば生産可能です。綿糸の良い物や、麻シングルも必要とされていました。
今後は、国産表の良さを畳店と一緒にアピールしていければと思います。
大学のい草の効能等のデータではっきりした数字が出れば、今よりPRしやすいと思います。
最後に、畳屋さんの仕事を始めてやり、技術、体力等が必要な仕事だと感じました。

◯同連合会の取り組みは、単発ではなく通年で年2回くらいアイデアを入れながらPRイベントを開催されているそうです。くまモンの幟を掲げて、熊本県畳表をPRしていただいているので、連絡を取り合いながらい草生産者も参加してPRできるとさらに効果が出るではないでしょうか。
同連合会からの要望は、畳表へのQRコード挿入がまだ徹底していないので、中国産と差別化する為に熊本県産畳表は全量一枚にQRコードを一枚挿入の徹底をとの事でした。私ども生産者も、危機感をもってくまモン入りQRコードの徹底を図りたいと思います。
畳店のご指導のもと生産者1人畳一枚を責任持ってを畳製作をして納品してまいりました。お客様への畳替え作業(畳引き取り→畳製作→納品まで)普段は、機械縫い方式でされているのを手縫いの作業も取り入れながら、作業ひとつひとつの仕組みや理論を教えていただきながら、ご指導していただいたので作業もスムーズに怪我なく畳製作を終えることができました。その中でも畳表を床材に張る作業は多くの気付きや学びがありました。ちょっとクレームになっているシワや重量などの課題は、この情報を畳店や問屋と共有して、意思疎通をしながら解決できると思います。納品時にお客様から「いい香りがするね」と言っていただき、すごく嬉しく思いをしましたので、ぜひ次回も継続して他のい草農家さんにも畳店研修をしていただきたいです。
この貴重な体験を熊本のい草農家のみなさんへを繋いでまいります。

◯ まず驚いたが参加してくださった畳店さんの熱量。
安いだけの中国産、見た目が良いだけの化学表よりも日本の国土にあった健康に良い国産表を皆で盛り上げていきましょうと言われました。生産者として品質向上はもちろん、収穫高も増やせるよう取り組みたいと思います。 
最後に、今回の研修に参加させていただき大変刺激を受けました。ありがとうございます。

◯ 国産畳表の良さを伝える取り組みを積極的に行われていました。
実際に畳の製造工程を体験して、ミリ単位の誤差に注意しなければならない作業があったりと、想像していたより細かい作業があると初めて知りました。また、「かがり留め」など自分自身のためになることも学ぶことができ、とても有意義な研修でした。
今後もより良いい草・畳表生産に取り組み、国産畳表を残していきたいです。

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