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熊本県産畳表応援店での研修会(岩手県への参加生産者の声)

お知らせ

2021年12月6日

 令和3年10月25日(月)~27日(水)、岩手県の熊本県産畳表応援店において、国産いぐさ・畳表の更なる需要拡大を図るために、産地の生産者は、消費者ニーズにあったい製品づくり、実需者である畳店は、国産畳の販売力の強化を目的に研修会を行いました。

【意見交換内容】

<畳店より>

岩手県に、材料店が3店ほどあったが、最後の1店も無くなってしまい、現在は青森県から取り寄せていて、運賃もかなり高騰している。
震災復興が終わって、不景気感が更に強くなった。
温暖化の影響なのか、カビでのクレームが増えた。→購入されたところに定期的にハガキで呼びかけたり、防カビ剤を使われたりしている。
中国の畳表は、熱や燻蒸が原因でザラザラしたり、臭いでクレームがある。工事用畳表は、ほとんど中国の畳表を使用している。


<生産者より>

畳店は、畳表の重量があった方がいいのか?→あった方がいいが、梱包の仕方によっては、型が付いてしまい、とれなくてクレームになっている。

【参加された生産者の声】

◯ 工場の見学をしましたが、中国の畳表のカマチ(畳の短辺)の部分を縫着されていました。久しぶりに中国畳表を拝見しましたが、グレードが上がっていて、国産の五八綿と何の変わりがないと感じました。両畳店、藁床を製造していて藁サンドの床の厚さは60mmで関東と同じ仕上がりです。東北の底冷えする気候ゆえに藁サンドの畳が普及したと感じました。
それぞれがカビの事を言及、今までは無かったことが岩手県内でも起きていて、日本中がカビで悩まなければならない状況であります。

◯ 良質な畳表を倉庫に数多くストックされていたのには驚いた。
検品をしなくても良い畳表を名前で仕入れると聞いたとき、改めて仕上げの大切さを痛感した。又、床も固く床のメンテナンスもしっかりされていたのには驚かされた。
一般のい草農家が力を入れたい、普及品の魅力の発信の仕方などを検討したい。
想像以上の歓迎をしていただいた事は大変うれしく、力強く思えた。

◯ しっかりした畳表の選び方、説明やアフターフォローがあれば国産を選んでもらえる傾向にあり、リピターに繋がる。い草農家だけではなく業界全体が厳しいなと感じた。
差別化できる畳表の生産が出来れば生き残れるのではないか?
元気な畳店ほど畳表の質にこだわり、しっかりしたいい仕事をしている。
藁床の品質の良さにビックリ、最高級の畳表も楽に貼れる。

◯ 畳店もいろいろな問題がある中、かなりの熱量持ってやってられるんだなと思いました。
畳店は、ひのみどり、夕凪を好まれているようでした。畳店が10年ほど前から、八代へいぐさ刈りなどの仕事のお手伝いに来られたりと、農家と畳店とのつながりの大切さを言われていました。藁床の使い方も初めて見れましたし、今回の研修があったからこそ今まで話したことのなかった他の生産者と話せたことで、現状に満足せず売り方をもっと考えないといけないなと思うことができ、本当に良かったと思います。

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