令和4年度いぐさ・畳表生産者研修会、意見交換会(愛知県)
お知らせ
2023年3月27日
国産いぐさ・畳表のさらなる需要拡大を図ることを目的として、生産者の消費者ニーズにあったい製品づくり、畳店の国産畳の販売力強化のため、令和4年12月20日~22日に愛知県の畳店において、研修会及び意見交換会を実施しました。
○研修先での感想
・研修先の畳店で納品に行った際に、熊本から生産者が来ているとは知らず驚かれていましたが、畳を敷き終わった後に、笑顔で「ありがとうございました」と言ってもらい、嬉しかったです。消費者にもっと生産者の顔が見える活動が出来たら良いと思いました。
・研修先の畳店では、畳1枚に対しての責任を感じた。こちらも畳表の生産に対して、今まで以上に丁寧な仕事を心掛けたい
・研修先での畳への加工は、お客様に納品予定のものでしたのでとても緊張しました。加工した畳表は、自家で製織したものでしたので嬉しかったですし、出荷後の状態を見ることができたので、貴重な経験となりました。
・畳店での仕事は、大変貴重な体験になった。納品に同行した際、お客様から「やっぱり新しい畳は良いね」と言われ、より一層畳表の生産を頑張ろうと思った。
○意見交換会での感想
・畳店としては、麻綿*の畳表より値段が安く扱いやすい事で綿綿*の畳表が欲しいとのことだが、現在は問屋に注文しても手に入らない状況らしいので生産者、畳店、問屋間の情報交換がもっと出来たらいいのではと思います。
・畳表へのタグの挿入について、タグは邪魔になったり、穴があくのでいらないとの意見があった。しかし、生産者側としては、中国産との差別化、消費者に誰が製織したかが分かるので、今後もタグ挿入の徹底を図っていきたいと思います。
・愛知県では、消費地問屋での畳表の品揃えが悪く、欲しい商品が手に入らない。
・畳店から多くあった意見が、最近の家は薄い畳床を使う家が多く、綿綿*の表が扱いやすいとのことでした。しかし、本間*サイズの表を生産する農家は少なく、本間*サイズの綿綿*の表を欲しいと言われる畳店が多かったです。しかし、自家では1番サイズの本間*は麻綿*で織っています。さらに畳店の中には、綿綿*よりも麻綿*のほうが見栄えが良くお客様に評判が良いため、麻綿*の表が欲しいと言われる方もいました。この麻と綿については賛否両論ありますが、今後も生産者として耳を傾ける必要があると感じました。
*麻綿、綿綿:畳表の経糸の材質のこと。
*本間:畳表の大きさの規格のこと。